スティック型Windiws端末登場は何を意味するのか?
先週とあるメーカーからスティック型のWindows端末が発表された。
[画像] マウス、重量40gのスティック型Windows PC 〜スマホより小さいフルPC - PC Watch
これはIntel社のAtomプロセッサーが破格の値段で各ベンダーに卸されているのと、Windows8.1with Bing1が各OEMへこれまた破格の値段でライセンス供給されている為に成り立つと考えられる。
実際の中身は低価格Windowsタブレットの中身そのままで、スティック型にまで内部を凝縮しているのが特徴である。
ここで特筆すべきことは、この端末をOEM先で開発することはAndroidでのスティック型端末を考えればそう難しくないことであり、それなりの量を仕込めば19800円という価格もそう安くはないということだろう。
そして使い方をメーカー自身も模索しているところがポイントであると思われる。
市場に先行して新しいタイプの端末をリリースはしたが、使用方法はまだ余ったモニターに繋げて利用して下さいや、展示端末への利用と言った程度のソリューションである。
個人的には同価格で購入も可能になってきた8型タブレットの方が、使い勝手がまだ良いのではないだろうかと思う。なぜなら同価格でタッチ式の画面が付いているからだ。
ショッピングモールにある各店舗などは、今急速にPCからタブレットへ(iPad)の業務端末移行が進んでいるように感じる。
Windowsがあくまでも、汎用端末であることからセキュリティー面での配慮やWindowsUpdateへの対応は現状のスペックでは不足していると思われる。
モニター+19800円あればどのような構成にするのかを考えてほしい。
現状でもステック型にしなくてはいけない理由はあまり無いような気がする。
また、この端末は同価格帯の通常の箱型PCや低価格ノートPCのシェアを食い荒らす可能性がある。
リリースしたメーカーも低価格PCを得意としているので、その辺は気になるところではないだろうか。
兎にも角にも、このような新しい提案型PCは素晴らしいことである。
PCの再提案とも言えるだろう。
メディアへのリリースの仕方も上手いと思う。(金曜日にリリースし、各WEBメディアが次回更新の月曜まで、トップ記事を飾ることができるからだ)
この後、ライバル各社は市場の動向を一旦は見守るであろう。そして、需要があるとならば同様の端末を開発し、コンペになる。その後、スペックでの争いと価格での争いが待っているのはPC業界の常である。
市場に出てからのユーザーのフィードバックを待ちたいと思う。
各社出揃った時が、おもしろそうである。それはユーザーの反応も含めて。